パリ五輪女子のボクシングに出場したイマネケリフ選手が話題になっています。
話題になっている理由は、圧倒的な強さと肉体で世間に驚きを与えたからです。
その強さと容姿から「トランスジェンダーの肉体的には男性なのでは!?」との声が上がるほどです。
そこで、この記事では話題のイマネケリフ選手について、トランスジェンダー疑惑の真相と、世間にそう思われてしまう理由について紹介していきます。
ぜひ、最後までご覧ください!
ボクシングイマネケリフはトランスジェンダーでなく生物学的にも女性!
ボクシングのイマネケリフ選手はトランスジェンダーではなく、生物学的に女性ということが証明されています。
出生時に割り当てられた性別と自身の性自認(ジェンダーアイデンティティ)が一致しない人々を指す用語
つまり今回のイマネケリフ選手は、男性として生まれ、心は女性として育ち、女子ボクシングに出場したのでは?という疑惑です。
実際は正真正銘の女性だったわけですが、その疑惑があがってしまう経緯についても紹介していきます!
2023年にはIBA世界ボクシングでは性別適格性に不合格に
今回の疑惑の発端は、パリ五輪以前に行われたIBA世界ボクシングまで遡ります。
IBAは世界ボクシング大会で、イマネケリフ選手を染色体構造的に女性ではないとして出場を認めませんでした。
世界ボクシング大会を主催しているIBAという協会と、オリンピックを主催しているOICという協会は違う組織です。
よって今回のパリ五輪では、出場が認められました。
問題視されてる染色体異常はアンドロゲン不応症という疾患!
ここで議論になっているのは『染色体』の構造にあります。
一般的に女性の染色体はYY染色体を持っているのですが、イマネケリフ選手は男性と同じXY染色体を持っていることがわかりました。
つまり、染色体だけ見れば男性の染色体を持っていたってことね
ですが、女性の体(生殖器など)を持ちながら男性の染色体を持ち合わせる先天性の疾患である『アンドロゲン不応症』というものがあります。
生物学的には、このアンドロゲン不応症の方は女性ということになっています。
イマネケリフ選手はこのアンドロゲン不応症であるため、生物学的には女性ということです。
見た目や実力が男性なのでは!?と話題!
ここでもう一つ話題になったことがあります。
流石に見た目や実力が女性とは思えない・・・。
結論、容姿や特徴に関してもアンドロゲン不応症の影響が大きいようです。
詳しく紹介していきます!
アンドロゲン不応症が原因で男性の特徴も色濃いが生物学的には女性!
アンドロゲン不応症は、染色体的に男性でありながら、生物学的には女性です。
しかし、染色体が男性ということもあり、生殖機能や精神的には女性でも、男性の特徴が身体的に現れる傾向にあるようです。
写真でもわかるように、成長につれて男性の特徴も垣間見えてくる疾患のようです。
ボクサーというこの疾病を活かせる職業でなければ、正直とても辛い病気のようにも思えます・・・。
対戦相手の反応も話題!
そんなイマネケリフ選手と対戦した相手の反応も話題になっています。
・あれほど強いパンチを受けたことは今までなかった。
・諦めたくなかった。でも、1つのパンチが痛すぎて、もうたくさんだと言ったの(棄権した)
オリンピックに出場するほどの選手が、今まで受けたことのない強いパンチを繰り出したイマネケリフ選手。
これは、男性の特徴を併せ持つイマネケリフ選手だからこその”個性”なのかもしれません。
スポーツにおけるトランスジェンダーの方の扱い方の議論が加熱!
今回の話題では、イマネケリフ選手の話だけでなく今後のトランスジェンダーの方のスポーツにおける扱い方についても議論が加熱しています。
イマネケリフ選手をトランスジェンダーの男性として疑惑がかけられていた際、世界的な関係者は下記のような意見を寄せています。
・(イマネケリフ選手は)自分を女性だと思っている男性だ。
・現実には、生まれながらの女性とトランス女性の身体は同じではない。トランスであることは、スポーツでは関係のないことだ
・トランス女性同士の部門を作ればいい。私は、男性として生まれたトランス女性が、女性相手の格闘技に出場することには絶対に同意しない。私の意見は嫌われるかもしれないが、これは私の命が危険にさらされるからだ
特に今回は、ボクシングという身体的機能が大きく関係する競技だったからこそ、さらなる話題・議論となっているようですね!
まとめ
この記事ではパリ五輪女子ボクシングで圧倒的な強さを見せた、イマネケリフ選手について紹介してきました。
イマネケリフ選手は、アンドロゲン不応症という疾患の特徴で生物学的には女性ですが、身体的特徴の面では男性の特徴があるようです。
その”個性”を活かせるボクシングで活躍したイマネケリフは女子ボクサーとして活躍しました。
しかし、その圧倒的な強さから、”トランスジェンダーの男性”として疑惑をかけられてしまったようです。
それは、本人にとってとても辛いことだと思われます。
この疾病による特徴を、”個性”と捉えるのかどうかは、今後の”多様性”を重視する時代において大きな論点となりそうですね。