Youtubeにアップされた和歌山県で起きた煽り運転の動画とが話題になっています。
動画の内容も血の気も引くような恐ろしい映像となっており、恐怖を覚える内容でした。
問題はその後も続き、この件に警察が対応しないことで世間から猛烈な批判が殺到しています。
そこで今回は和歌山県で起きた煽り運転の経緯と、なぜ警察が対応しなかったのかをまとめ・考察してみました。
ぜひ最後までご覧ください。
【炎上】和歌山オデッセイの煽り運転!
和歌山で煽り運転をするオデッセイの動画がYoutubeに投稿
2024年6月21日、「日本唯一の交通教育YouTuber」を名乗る『綾人サロン』が、視聴者から寄せられた煽り運転のドラレコ映像をアップしました。
タイトルは「過去イチと言って良いレベルで凶悪なあおり運転」。
約4分間の危険極まりない運転の一部始終がその動画には収められていました。
和歌山で発生したオデッセイの悪質な煽り運転の一部始終
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Youtubeに収められた、煽り運転の動画の要点を上記にまとめてみました。
文章だけでは伝わりづらいかもしれませんが、実際の映像を見てみるとリアルな恐怖感や威圧感を感じます。
運転技術に自信があるのか狭い道にもかかわらず猛スピードとストップを繰り返し、威嚇するためなのか窓を開けて体を大きく出してさらに煽る様子も確認できました。
煽り運転に困った撮影者が警察に相談するも、対応はなし
6月25日、和歌山県警に被害者本人(撮影者)がドラレコに収められた証拠を持参し、情報提供をしたものの
Youtubeを見たけど、私には距離をとって走っているように見える
上記の回答であっさり返される始末。
後日、あらためて撮影者が証拠資料を持参し警察署に訪問。
「ナンバープレートの違反」、「原付に対する煽り運転はどう見えるのか」を質問しても
(ナンバープレートに対して)応答なし
原付に対しては煽り運転をしているかもしれない
上記の回答が返ってくるだけで、提出しようと持参した資料も受け取ることもなく再びあっさり返される対応をされました。
その後煽り運転の様子が各種メディアで拡散され、批判が殺到
このYoutubeに投稿された動画がSNS上で話題を呼び、ついには地上波メディアで取り上げられる騒ぎとなります。
SNSやメディアの反応としては「煽り運転の恐ろしさ」も多数見受けられましたが、
証拠もあるのに警察は何をしているんだ?
という意見が圧倒的に多い印象でした。
一転して警察は該当するオデッセイを捜査へ方針を変更
6月26日、世論の反応を受けてなのか警察側の対応が180度変わります。
1月と5月の映像が欲しい。取りに行かせてくれ。
和歌山東警察署から撮影者へ電話があり、以前は受け取らなかった証拠資料を警察自ら取りに行くことに。
その後煽り運転をしたと見られるオデッセイは押収されたとの報告がウワサされていますが、確実な情報はこれから出てくることでしょう。
【和歌山オデッセイ】 悪質な煽り運転を警察が対応しない理由は!
危険運転が明らかにもかかわらず、世間の目からは初期対応が悪いように見えます。
ここからは「なぜ対応が遅くなってしまったのか?」について考察を交えて解説します。
「民事不介入の原則」から証拠不十分の場合、うかつに動くことはできない
基本的に警察は国民に対して強い強制力を持つ行政機関なので、「ただ悪いことをしている」からと言って「即行動!」をさせない「民事不介入の原則」というものがあります。
民事の法律関係には警察権は関与してはならないとする原則。
民間の揉め事は弁護士が間に入ったり裁判所(司法権)が解決すべきことで、行政権に属する警察は口を出してはならない
これがないと警察が何でも首を突っ込めることになってしまうので無いと困るのですが、しっかり事件の前後関係を洗い出し、証拠を集めてから動くことになるのでどうしてもスピード感は出ないことが欠点です。
今回の件でいえば、事実は事実として受け止めた上で
証拠映像の前に原付側に煽られる理由があったんじゃ無いのか、、、
原付側と煽る車が友人同士でいざこざがあったんじゃないのか、、、
上記のようなことを考慮しないといけなくなります。
証拠が出揃わなければ、うかつに動けない事情が警察にはあるということです。
【和歌山オデッセイ】ナンバープレートなしが許される!
本来なら道路運送車両法違反だが、、、
一般常識ではありますが、公道を走る車両にナンバープレートをつけることは義務となっています。
今回の煽り運転をする車両はナンバープレートをつけておらず、「道路運送車両法違反」により
「番号表示義務違反」に該当し、違反点数2点と50万円以下の罰金
となるはずですが、実際には警察の腰は重く、世論が背中を押さなければ動きませんでした。
明らかな証拠があろうと、現行犯でなければ軽微な違反は見逃されているという現状が浮き彫りになりましたね。
まとめ
世間を騒がせた煽り運転は、行政機関の初動の悪さが浮き彫りになり、それを世論で動かすことができた結果となりました。
昔はテレビや雑誌などのメディアに取り上げられなければ埋もれていってしまう出来事も、ITの活用によって民間人の行動が行政機関を動かすことができるようになったという点に時代の変化を感じます。